KBCで過ごす中で、子どもたちは様々な経験を重ね、毎日一歩ずつ成長。
「KBCものがたり」では、キッズコーチや保育士、栄養士たちが、キラキラ輝く子どもたちの成長の姿を記しています。
1年生のまきちゃんは、キッズコーチやお友達に自分の荷物を持たせようとしたり、疲れると物に当たってしまったりするところがある。
そんな中で迎えたサマーキャンプ。いつもと違う環境で疲れやすくなるので、お友達との関わりが少し心配だった。
サマーキャンプでは、グループを作り、子どもたち自身で「挨拶をきちんとする」「キッズコーチの話を聞く」など、毎日の目標を決める。
まきちゃんのグループの1日目の目標に、「苦手な物も食べる」という項目があったが、好き嫌いの多いまきちゃんは、夕食を残してしまい、グループの目標達成とはならなかった。
そこで、まきちゃんのグループのメンバーが、「まきちゃん、明日もう1回、同じ目標を頑張れる?」と聞くと、黙って首を振るまきちゃん。
だけど、まきちゃんは、自分のせいでグループの目標達成出来なかったのが悔しそうな様子。
そんなまきちゃんに、高学年のあおいちゃんが、「私もピーマン苦手だったよ。」と優しく話してくれる。
その言葉に後押しされ、まきちゃんも心を決め、2日目の目標は、「苦手な物でも一口は食べる」ということに決まった。
前日とは人が変わったかと思うほど、まきちゃんが苦手なはずの物を完食!
そして、グループのみんなで笑顔でハイタッチ!
「梅ちゃん、全部食べたよ!」と嬉しそうに、私にも報告してくれた。
「すごいね!」と褒めると、「えへへ~」と笑った。
グループのメンバーがまきちゃんの気持ちに寄り添い、そしてまきちゃんも、その気持ちに応えようとした結果、グループの目標達成に繋がった。
キャンプから帰ってからは、見違えるほど自己中心的な行動がなくなり、友達とも積極的に関わるようになったまきちゃん。
友達と力を合わせて、苦手を克服したことが大きな一歩になったようだ。