6年生のまみちゃんは、小学校卒業とともに、キッズベースキャンプも卒業となる。3月に入ってからは、「KBCに来るのも、あと何回！」「夕食を食べる日は、あと3回だから、最後の日はコーチと食べたいな！」とカウントダウンを始めている。

まみちゃんのことは、3年生の時から知っているが、向き合い方が難しい時期もあった。気に入らないことがあればすぐに泣いたり、やりたくない掃除や片付けなどは、「めんどくさい」となかなか取りかからなかったり、注意をすれば、「うるさい」と言い、反発がひどい時もあった。しばらく私ともあまり話をしてくれないこともあった。

しかし、6年生にもなると、「縄跳び回す役は私がやるから、コーチは他の仕事してていいよ。」とか「私が1年生の宿題見ておくから、コーチは、あっちやって」と、お姉さんコーチとして、私たちの手助けをたくさんしてくれた。大人でも気が付かないようなところまで気が利く時もあり、ぐっと成長した。

今では、まみちゃんと話をしていると、子どもとコーチという境界線を超えて、私の良き理解者のような、私のほうが落ち着いた気持ちになる時がある。私のことをいつもずっと見ていてくれたまみちゃんだからこその関係だと思う。

嬉しいとは少し違う、何とも言えないような想いに、卒業を迎える今、気持ちが込み上げてきて涙しそうになる。キッズコーチとして、まみちゃんとかけがえのない関係を築けたことに感謝している。