KBCで過ごす中で、子どもたちは様々な経験を重ね、毎日一歩ずつ成長。
「KBCものがたり」では、キッズコーチや保育士、栄養士たちが、キラキラ輝く子どもたちの成長の姿を記しています。

人見知りで物静かな性格の小学1年生のいつき君。
質問を投げ掛けても、一言二言返事があり、それで会話が終わってしまう。
子どもの性格も様々。無理に話させようとはせずに、いつき君のペースでゆっくり心を開いて欲しいと思い、隣りに座ってずっと無言で過ごすこともあった。

ある日、いつき君がドッチボールで大活躍した。
よっぽど嬉しかったのか、その場にいなかった私に自分の活躍を普段のいつき君からは想像できない勢いで、マシンガントークしてくれた。しばらくあっけにとられてしまったが、私に心を開いてくれたことがとても嬉しかった。

でも、翌日には、いつもの静かないつき君に戻ってしまった。
信頼関係を築くのには、まだまだ時間がかかるかなと思っていたところ、いつき君のお母さんが、「いつきは、家でいつも『コーチのこと大好きなんだ』って言ってるんですよ」と教えてくれた。
いつき君はずっと前から心を開いてくれていたのだ。

今日も、いつき君と穏やかな時間を過ごしながら、マシンガントークが発射されるのを密かに待っている。