漢字が苦手で、学校のテストでもしばしば苦戦している小学3年生のたくみ君。

そんなたくみ君をお母さんは心配し、夏休みに、学校以外の宿題として漢字ドリルを渡した。
たくみ君は苦手な教科ということもあり、なかなか進まない。
そんな自分が悔しくて、涙をぽろぽろ流しながらドリルに向かう姿も多々あった。

私たちキッズコーチもたくみ君が心配になり、隣に座って見守ったり、
難しい漢字を一緒に確認し合ったり、気分転換にたくみ君の好きなカードゲームなどを一緒にしたりした。

たくみ君は、途中で投げ出すこともなく、夏休み中に漢字ドリルをやり切った。

そして臨んだ二学期最初の漢字テスト。
夏休みの努力をずっと見続けていただけに、私も祈るような思いで帰りを待っていた。

たくみ君はKBCに来るなり、「満点だったよ！初めてだよ！」とこぼれんばかりの笑顔で、
“100点”と大きく書かれた答案用紙を見せてくれた。

キッズコーチはもちろん、周りの子どもたちも
たくみ君がずっと頑張っていたことを知っていたので、
みんなの大きな歓声が上がった。

そして私たちは、改めてたくみ君から教わった。努力は人を裏切らない。