自分で考える
毎年恒例のサマーキャンプに、今年は5年生が5人参加してくれた。
高学年になると、私たちキッズコーチのサポート役としても...
Jun/27/2024
KBCで過ごす中で、子どもたちは様々な経験を重ね、毎日一歩ずつ成長。
「KBCものがたり」では、キッズコーチや保育士、栄養士たちが、キラキラ輝く子どもたちの成長の姿を記しています。
小学1年生のあきちゃんは、声を出して話したり、感情を表現するのが極端に苦手な女の子。
保育園でも先生と話す時は、ジェスチャーをしたり、耳元でこしょこしょ話をして気持ちを伝えることが多かったそうだ。家ではちゃんと声を出して話すのに、大勢がいるところだと恥ずかしいのか、声が出なくなってしまう。
キッズベースキャンプでも、あきちゃんは、伝えたいことがある時はそっとキッズコーチに近づいてこしょこしょ話をする。
帰りの会などで前に出て発表をする時は、私が隣に立ち、スピーカーになってあげることもあった。
このままで良いのかなと考えていたところ、ある日、お友達数人があきちゃんを囲んで、何かを話している。すると、かわりばんこで名前を呼び合い、返事をする遊びが始まった。
みんなが元気に返事をする中、あきちゃんの番が来た。みんなが声を揃えて「あきちゃん!」と呼ぶと、あきちゃんは大きく息を吸い込んで、「はい!」と元気な声で返事をした。
その声の大きさには、そこにいたキッズコーチと子どもたち全員が耳を疑い、振り向いたほど!
それをきっかけに何かが弾けたように、毎日元気な声で遊んでいる。子ども達が、大人には見えない魔法をかけてくれたのかもれない。子どもの無限の可能性を改めて感じた瞬間だった。