自分で考える
毎年恒例のサマーキャンプに、今年は5年生が5人参加してくれた。
高学年になると、私たちキッズコーチのサポート役としても...
Jun/27/2024
KBCで過ごす中で、子どもたちは様々な経験を重ね、毎日一歩ずつ成長。
「KBCものがたり」では、キッズコーチや保育士、栄養士たちが、キラキラ輝く子どもたちの成長の姿を記しています。
当時3年生のりなちゃんはちょっと気が強めな女の子。
お友達を傷つけるような発言をしてしまうこともしばしば。
その度に私は、りなちゃんとじっくり話し合いをしていた。
責任者という立場でもあり、あえて意識をして毅然とした態度をとっていたものの、その裏側ではりなちゃんとの向き合い方に悩み、反省の日々だった。
「きっと怖いコーチだと感じて、私はりなちゃんに嫌われているかもしれない。」と思っていた。
そんな日々が1年以上続き、私は本部へ異動することに。
店舗勤務の最終日、お迎えに来たりなちゃんのお父様から、キャラクターの絵がついた消しゴムをもらった。
「なぜお父様から!?」と驚く私に、
「自分から渡すと受け取ってもらえないからと、預かってきました。
りなは、コーチのこと本当に大好きなんですよ。」とお父さん。
KBCではトラブル防止のため、お友達同士での物の譲渡や交換は原則禁止になっている。
りなちゃんが直接私に渡したら、「KBCでは物をあげちゃだめだよ。」と、私に注意されると思ったようだ。
それでもどうしても最後に私にプレゼントを渡したいと考えてくれたりなちゃんの答えだったのだろう。
私のことを一生懸命考えてくれたりなちゃんの気持ちを想像し、そして、これまでのりなちゃんとのやり取りを思い出して涙があふれた。
私も、全身で想いをぶつけてくれるりなちゃんが大好きだった。
今でも、私の本部のデスクでりなちゃんから貰った消しゴムが応援してくれています。