KBCで過ごす中で、子どもたちは様々な経験を重ね、毎日一歩ずつ成長。
「KBCものがたり」では、キッズコーチや保育士、栄養士たちが、キラキラ輝く子どもたちの成長の姿を記しています。

大きな声で挨拶ができて、宿題も毎日自分から取り組み、キッズコーチの手伝いをよくしてくれる、なんとも完璧すぎるけん君。真面目さゆえに、友達と盛り上がり過ぎてキッズコーチに注意をされると、反省し過ぎてしまう一面もある。
そんなけん君が、強い男を目指して空手を始めた。毎週決まった時間にKBCから練習へ向かう。
出発する時は、必ず大きな声で「いってきます!」と元気に挨拶。私たちも負けずに大きな声で「行ってらっしゃい!」と送り出す。

練習が終わると、「ただいま！」と元気な声でKBCに戻り、みんなで夕食を食べる。
そんなけん君が、「お願いがあるんだけど」と、私に声を掛けてきた。
けん君からのお願いは滅多に無い事だったので、何事かと思って聞いてみると、週末に空手の試合があるらしい。
けん君からお願い事は「金曜の夕食は、かつ丼がいいな。」という、ゲン担ぎメニューのリクエストだった。

そこで金曜の夕食は、勝利祈願の「ソース勝つ丼」。
いつも一緒にご飯を食べるお友達と「フレー！フレー!」と応援をしながら、夕食をもりもり食べて、帰り際にもう一度みんなで、「頑張れー!」と声援を送った。

みんなの応援に、けん君はとびきりの笑顔で「うん!!」と返事をして帰って行った。
みんなの応援とカツ丼が、けん君の力になればいいな。