KBCで過ごす中で、子どもたちは様々な経験を重ね、毎日一歩ずつ成長。

「KBCものがたり」では、キッズコーチや保育士、栄養士たちが、キラキラ輝く子どもたちの成長の姿を記しています。

小学2年生のりく君は、少し口下手。友達がルールを破った時に、注意するつもりで言っても、「お前、おかしいよ！」と強い口調になってしまい、最終的には喧嘩に発展してしまう。

悪気があるわけでもなく、正しいことを言っているつもりでも、喧嘩になってしまうと「もっと優しく話してみよう」と注意をされてしまう。

相手に上手く伝わらないもどかしさもあり、落ち込んでしまうこともしばしば。

私たちキッズコーチも、「どういう風に話したら気持ちが伝わるかな。」と一緒に考えたり、一つ一つ振り返るようにした。

そうしていくうちに、徐々に「こうした方がいいと思うよ。」「こういうルールだったよね？」と、優しい口調に変わり、喧嘩をすることが減ってきた。

そして、新しい春を迎え、あの頃のりく君のように気持ちを伝えるのが少し苦手な男の子が入会してきた。

友達と喧嘩になりそうになると、りく君はその男の子にそっと耳打ちする。そうすると、男の子はたどたどしく小さな声だけれど、何かを言い直している姿が見えた。

隣で優しく見守るりく君が、たくましいお兄さんに見えた。