KBCで過ごす中で、子どもたちは様々な経験を重ね、毎日一歩ずつ成長。
「KBCものがたり」では、キッズコーチや保育士、栄養士たちが、キラキラ輝く子どもたちの成長の姿を記しています。

2年生から入会した女の子、みほちゃん。
普段から比較的おとなしく、お絵かきなど静かに過ごすのが好きなみほちゃんは、お友達との関わりの中で自分の気持ちを伝えるのが少し苦手な様子。
トランプで負けてしまった時や、自分の工作が思い通りにいかなかった時などは、黙り込み、唸って床を叩いたり、体を丸めて30分以上動かなくなったり…周りのお友達もどうしたら良いのか分からず困惑してしまう状況がしばしばありました。
そのたびに、私は何も言わずにしばらく寄り添ったり、少しずつ「悔しかったね～」と声をかけたり、「今度そういう事が起こった時はどうしようか。」と会話を続けていました。

そしてある時、お友達とカードゲームをしていたら、みほちゃんは惜しくも負けてしまい、カードをぐちゃぐちゃに散らしてしまいました。
一緒にいたお友達も、思わず私を見つめています。

また固まってしまうのかなと思いつつも、そっとみほちゃんを見守っていると、私と目が合った彼女は、ポツリと一言「悔しかった…。」とつぶやきました。

ようやく、自分の気持ちを言葉にできたみほちゃん。
それを聞いたお友達も「悔しかったよね！でも次は勝つかもしれないよ！」と声をかけてくれました。
今では少しずつ自分の気持ちを伝えることができるようになり、お友達との関わり方も、変わってきたように感じています。
自分の気持ちと向き合えるようになったみほちゃんを、これからも寄り添いながら応援してあげたいと思います。