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勉強をする意味(市役所職員オンライン会議より)

先日KBCタウンの準備を進める子どもの市長・副市長・市役所職員のみなさんとオンラインで対談しました。

 

「好きな言葉は何ですか?」「どうして社長になったのですか?」「なぜKBCタウンをやろうと思ったのですか?」など、社長のお仕事から趣味、子どもの頃の給食まで子どもたちの質問に答える形で対談を進めていきました。

なかでも「勉強を頑張っています。やっぱり勉強することや学歴は大切ですか?」という良い質問があり、時間をとって子どもたちに向けてお話しました。

まず子どもたちに勉強は好きか聞いてみると、好きじゃないという子どもが多数派でした。
「勉強をする意味はいくつかあると思います。まずは自分が興味あること、面白いと思うことを勉強する。図鑑を見てもっと知りたいと思う瞬間が学びのきっかけ。これこそが本来の勉強です。楽しいことは言われなくてもどんどんやれる。これをつきつめていくと誰にも負けない自分の強み(個性)になり、博士ちゃんみたい、なんでそんなこと知っているの?とちょっと尊敬されたりして、自信ができるでしょ。」・・自信がつくと苦手なことにも挑戦するようになる。苦手を克服していく時には、粘り強く最後までやる抜く力(GRITと呼ばれる非認知能力(人間力)が身につく。これは社会へ出てから困難に打ち勝つ力になる。勉強に限らず、遊びのルールや生活でも決めたことを継続することで育むことができる。

学歴が重要か?に関しては半分YES,半分NOと回答。
「私よりも高学歴の人と仕事をして、評価や仕事の成功において、不利だと思ったことはないですが、一緒に仕事をして学歴・職歴はトップエリートなのにアイデアがでてこないとか、プライドが高く失敗を認めないとかチームで一緒に仕事ができないとか、あまり仕事ができない人もいた。必ずしも学歴とイコールではないと思います。」・・これは社会につながる人間力の必要性を感じた出来事の一つ。中華の鉄人として知られる脇屋シェフは易者だった父の指示で、中学卒業3日後に有名中華料理店に弟子入り(親が決めてしまうことには賛成できないが)。専門学校も行かず大学も行かず自分の技術を磨く。シェフ、パティシエ、職人さんなど学歴が全く通用しない世界もある。

「一方世界に目を向けるとアメリカ・中国など海外の方が学歴社会の傾向が強い。発展途上国の中には学校にいけない子どもがたくさんいる。学校に行けば良い職業に就け、貧困から抜け出すチャンスになるが、学校に行けなければ家族は代々貧困から抜け出せない。」・・日本でも大学を出ないと取れない資格があり、職業の選択肢には差がある

「では勉強だけ頑張れば良いのかというと、小学生のうちはたくさん遊んでほしいと思います。放課後の遊び、生活、体験はどれも大切です。特にあそびは子どもにとってお仕事みたいなものです。夢中で遊んでいる時の集中力は、勉強にも仕事にもつながり、ぼーとしているように見えても空想が創造性を育てることにつながる。自分たちで工夫して遊びを色々考えることが大事。子どもの頃まったく遊ばずに大人になった人から面白いアイデアが生まれるとは思えない。外遊びは体も鍛えられるし自然の中で五感を磨くことができる。」
・・非認知能力の獲得が認知能力を伸ばすことにもつながっている。

「学童保育は楽しいことだけではなく、放課後の生活の場。お友達とけんかをして仲直りしたり、話し合ってみんなの楽しい場所にする努力をしていますよね。これから将来AIが進化していて人間の能力をどんどん超えていきお仕事も人間にとって代わると言われますが、AIには感情がない。最終的には人間にしかできないことが大事になる。キッズベースキャンプは楽しい放課後の時間を通して、この人間力が自然に身につくようになっています。ちゃんと自分の意見・考えを持てるとか、思いやりがあって、お友達ができるとか、社会のルールが守れるとか。こういうことが大人になった時に大切です。」

 

「キッズベースキャンプにはたくさんのイベントがあるよね。サマーキャンプで自然に触れ、KBCタウンやキッズMBAで大人の社会を体験する。自分の好きなことや得意なことが見つかったり、自分たちが考えたことが反映できるイベントもある。大人になった時に振り返ると子どもの頃やったあの経験が今につながっていると感じることがあります。イベントを通してたくさんの体験をしてほしいと思っています。」
・・広い意味で遊び、生活、体験は全て人生における勉強であり、むしろ学校や受験の勉強では足りないずっと大切なことを子どもたちは学んでいる。

「勉強がどうしても苦手という人は、本を読むことをおすすめします。本も苦手な人は最初は漫画から始めて段々文字が多い本に。本をたくさん読むと言葉が増える。国語やコミュニケーション力がつく。コミュニケーション力がつくと喧嘩が減り友達が増える。問題を仲間と解決したり楽しい遊びを展開できるようになる。国語ができると他の科目の問題も理解できるようになる。」

「勉強も遊びも様々な体験もどれも頑張ってほしいですね。そして自分でやることを決めて、それを楽しんでほしいです。」・・勉強も他のこともう一つ大事なのがまず自分で考えること。大人に教えてもらう方が早いけど 自分で解けると自信になるし自己決定することで主体性が育ちます。コーチがすぐ答えを教えずにヒントしかくれないのには理由があるのです。

 

 

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